BBmodified こんなもんでどうよ?

トラブルシュートはガッツ巨匠にお任せあれ?

最強駆動理論 その3?

いやぁ、サンマリノGPの予選は見応えありましたね~

上位4台ヤマハと痺れましたわ

ま、決勝は各々ご覧になって頂ければと

 

さて、駆動の話しの第三弾でもしてみましょう

セカンダリの要と言えばトルクカムです

そのトルクカムが何をしているのかと言えば、

変速の抑制、変速フィール、再加速時のキックダウン

 

厳密に言えば、それらにはプーリーのプロフィールや

センタースプリングの強弱が関与をしておるのですが、

基本的に固定のパーツなので、

上記のイメージで捉えてもらってOKかと思います

 

純正では燃費や番人向けを考慮して、

あまり宜しくない『への字』を採用しております

それをストレート溝にして、変速ムラ(変速フィール)を無くすのが、

トルクカムの役割です

 

そのストレート溝の角度で微妙に特性が変わります

立ち溝は変速抑制が少なく、

逆に寝溝はトルクカムでの抑制が強くなります

どの角度が最も良いのか?ってのは難しい問題で、

どの角度でも問題無く走ってしまうんですから、困ったもんです・・・

 

例えば、ノーマルマフラーの様に

低~中速域にメリハリがある場合だと、

立ち溝を使って早い変速の方が相性が良くなる方向に行き易いですし、

低速が苦手な高出力マフラーの場合は寝溝で踏ん張らせた方が、

好結果に繋がり易いってのが ぼんやり見える使い方ですね

 

と、曖昧な見解しか出来ておりませんが・・・w

これには最終減速比とエンジン特性が絡んでくるんで、

ベストを見つけるには、それこそ何十戦、何百戦と、

俺の様にアホみたいに走り比べしないと導き出せないやもしれません

 

なので、取り合えずはストレート溝は必須

だけど、溝の角度は好みでOKってなアバウトで良いかと

3溝タイプを使って、消耗したら次の溝が1番の正解なのやもしれませんw

 

センタースプリングは5FA1型(赤ペイント)で

街乗りからイベントまで問題無いので、センスプは一択でOKです

ま、プーリー程ではありませんが、

値段も高くないので、プーリー交換時は併せて交換するようにしてください

 

クラッチは純正、もしくは純正同等品でOK

スプリングでクラッチインのタイミングを探るくらいかな

と、ここらで基本的な事は分かりましたかね?

 

ではでは、ここからは一気に難易度を上げていくとします

 

端的に言ってしまえば、

有り余るパワーがあれば、変速領域なんて狭くてOKなんですよ

4輪のドラッグレースで言えば、

市販車の形状をした1000馬力クラスであれば4~5速ミッションなのに対して、

10000万馬力の最高峰は1速ギアで、

ゴールまでに半クラの調整をしているだけ・・・

なので、出力特性や使用目的に合った駆動を構築出来れば、

それがそれぞれの最強駆動な訳です

 

俺の場合、街乗り車両と戦闘機とで大きな構成の相違は無いのですが、

使い方が若干違ってます

プーリーの稼働領域を1~2㎜増やしております

プーリーは無加工のまま、フェイスの頂点を切削して、

プーリーのストロークを稼いでおります

 

当然の事ながら、これには理由があります

当時はまだ2次側のハイギアが存在しなかったので、

ちょっと足りない(吹け切ってしまう)場合の、

もう ひと伸びを作る苦肉の策だったりします

フェイスの頂点カットは発進時のベルトの挟み込みを減らすので、

落し込み量を注意しないと、発進時にベルトスリップを誘発します

なので、諸刃の剣な手法なんですね

 

と、偉そうに語っておりますが、一つ大事な事があるんです

それはベルト幅

俺が基準にしているベルトサイズでの話しなんですね

これを鵜呑みにして純正の新品ベルトで同じ構築をすると、

似て異なるモノになりますので、ご注意を・・・

 

ベルトの幅が0.5㎜違う <長さが同一と仮定して

それ即ちプーリーストロークが0.5㎜増えているのに等しく、

またセカンダリの飲み込みも0.5㎜幅が広いベルトの上に、

プーリー側で0.5㎜分余計に引かれているんです

この差異が最大変速時のストレスに繋がる場合があるんですね

 

140を超えてくる車両は、

アプローチは違えど、このバランスを導き出している人達なんですね

俺の場合、リカバリー&コストを最優先しているので、

余計な加工を施したくないんですね

誰よりもコストを掛けずに、

誰でも再現出来る仕様で勝ってなんぼと思っているので、

結果的に今の構成に落ち着いた次第です

 

後は出力に見合ったロードを掛けられるか

これがまた難しい部分で、

10年前の140車両と、今の140車両の大きな違いです

10年前の車両は1型ギアに、いわゆるデカタイヤ(110/100ー12)でしたが、

今の車両はキタコギア等を使った上でデカタイヤ、Nチビタイヤですからね

キャブの大口径化、エンジン自体の進化、マフラーの進化で、

10年前とは比べられない程に加速が良くなりました

そして去年、遂に幻のギアで日本一になりかけましたからねw

*キタコギアより2段上のコンビネーションハイギア マロ+2次

さすがに やり過ぎた感は否めないんですが、

戦闘時の中~終盤に訪れる鬼の加速にすっかり魅了されました・・・w

 

最終減速比<プーリーの作動量、ギア設定、タイヤ外径は

最高速を決定づける大事な組み合わせなんですが、

それに合わせて大事なのは、それぞれの回転マスの重量なんです

こちらは道中の加速に多大な影響を与えます

加速が食われないギリギリの重量 これが肝

回転マスへの配重はそれぞれ持論があるなんて言われましたが、

俺は実戦で嫌ってほど試行錯誤して得た結果論なんです

軽くて速いなんて在り得ないと

 

その昔、戦闘機を変更させた時、当時のライバルに言われておりました

前戦闘機で走れば良いのにと・・・

俺自身はポテンシャルを疑う余地が無かったので、

ただひたすら回転マスへの配重だけを繰り返しました

そしていつしか、誰も俺の前を走れなくなったんです

 

ただ、これを見つけるのには、

常に安定した同等の車両が居た上で、

繰り返し走らないと当然見えない訳で、

回転マスへの配重の重要性を分かり得ないのは、

ギリギリのバトルの経験不足なんでしょうね

 

ま、何事も過ぎたるは及ばざるが如しなので、

重けりゃ良いってもんでもないので、基本的な事を

フライホイールは軽量しない

セルは撤去しても、セルワンウェイは組み込む

発進に困らない限り3枚のクラッチを使う

 

応用としては

クラッチアウターを重いタイプに変更

同一サイズでも重いリアタイヤを使う

10インチアルミは軽いのでウェイトを貼る

ここら辺りからは比較していかないと、かなりの難易度です

先ずは好敵手を探すところからですなw

 

と、今日の所はここらで良いですか?